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自宅でできる!試験管で植物を育てる方法 - [ミトラの錬金術工房]【18禁】

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自宅でできる!試験管で植物を育てる方法

Photo 1月 28, 22 57 50_resize1

■試験管で植物を育てる方法
植物を試験管の中で育てる方法、それが植物組織培養です。
これは植物の細胞組織の一部を切り出して、「培地」と呼ばれる栄養の入った液体もしくは固体に入れて、切り出した細胞を育てる方法です。
インテリアとして飾るだけでなく、プロが研究のために使うこともあれば、園芸好きのアマチュアが蘭(ラン)などの高価な園芸植物の増産や維持に使うこともありとか。

フツーの方法では増やせないレアな植物を増やしたり、もはや治療できないレベルのウイルスに感染した植物から健康な個体を作ったり、全く同じ性質を持った植物を増やしたりする時に使える、まさに園芸の特殊スキル。

実験室でないと難しいと思われがちですが、意外と一般家庭でもカンタンにできたりします。
今回はそんなひとつ上の園芸テクニックをご紹介。悪用厳禁。
■難しくないですか?いいえ、カンタンです。
基本的には、適切な栄養を含む培地に、植物から適切な部分を切り取って挿せば勝手に増えます。
ただし、栄養たっぷりの培地は細菌やカビなどが混ざる(コンタミ)すると、植物ではなく細菌の楽園になってしまいます。
そのため、いかに眼に見えない細菌やカビを入れずに、植物だけを培地に入れるか(≒無菌状態で作業するか)がポイントになります。
もちろん机の上なんかは雑菌でいっぱいなので、まず無菌の空間を作ることが必要です。
この無菌の空間を実現するのが「クリーンベンチ」です。これさえあれば、カンタンに植物が培養できます。

■クリーンベンチの作り方?
クリーンベンチ、もしくは無菌箱と呼ばれるのが、この無菌の空間を作る装置です。
装置といっても大仰なものではなく、電気屋さんにあるようないくつかの家電と100均で売っているもので自作できます。
写真 11-06-28 12 36 37_resize1
クリーンベンチの材料
紫外線灯(電気屋さんの蛍光灯を扱ってるコーナーで注文できます。)
熱帯魚用ランプ(育成灯を外して紫外線灯を入れれば殺菌灯の完成。)
空気清浄機(HEPAフィルターという表記のあるヤツ。)
樹脂パイプ(掃除機用の延長パイプでOK。)
ビニールシート(テーブルの上とかに敷く大きめのヤツ。)
ガスコンロ用の油跳ね防止アルミパネル(100均で売ってるガスコンロの壁に貼るヤツ。)
Gボンド(接着剤。100均で売ってます。多めに買っておくと便利。)
グルーガン(樹脂を熱で溶かして接着するアイテム。100均で手芸コーナーなんかにあります。)
アルコールランプ(サイフォンでコーヒー淹れるのに使うヤツ。理化学用品のヤツでもOK。)

作り方はカンタン。アルミパネルをてきとーに箱状になるように組み合わせて、Gボンドで接着して本体を作成。
上部に穴を空けて、熱帯魚用ランプを差し込んだら熱帯魚用ランプに最初から付いている育成灯を紫外線灯に交換。
全面にビニールシートをカーテン状に貼りつけて、殺菌灯の電源を入れれば、紫外線でアルミ箱の中が殺菌され、これだけでも簡易無菌箱になります。
しかし、さらに万全を期すのに必要なのが、空気清浄機。そのままでは所詮家庭用のスペックですが、本体を開けてフィルターと本体の隙間をグルーガンで塞げば無菌の風を作れます。
この無菌の風を樹脂パイプで、クリーンベンチ本体の上部に導入すれば完成。
作業中にクリーンベンチの外から吹きこんでくる雑菌を無菌の風が押し出して本体内を無菌状態に保ってくれます。
アルコールランプはクリーンベンチの中にいれておきましょう。


■培地はどうやって作るの?
植物に必要な栄養が入っていて植物が育てば、基本的に培地なんでもいいです。
とはいえ、身近なモノで簡単に作れた方が便利でしょう。以下に培地のレシピの一例を挙げますが他にもいろいろあります。

ハイポネックス:3グラム(粉末状の肥料。園芸店で買えます。)
砂糖:20グラム(スーパーの調味料コーナーで買えます。)
寒天:10グラム(スーパーの製菓材料コーナーで買えます。)
バナナ:30グラム(八百屋かスーパーの青果コーナーで買えます。)
水:940ミリリットル(水道水でOK。止められてる場合は近所の公園で。)

これらの材料を全部混ぜてミキサーでドロドロにしてから、鍋に入れて寒天を溶かします。
シャーレやジャム瓶などのてきとーな容器に1/4くらいの高さまで注いでアルミ箔でフタをします。
これを容器ごと圧力鍋で15分加圧するか、圧力式炊飯器にいれて加熱すると中の雑菌が死んだ、綺麗な培地ができます。
(圧力鍋も圧力式炊飯器も、容器と一緒にひたひたくらいの水を入れるのを忘れずに。空焚き注意。)
加熱殺菌が終わったら、取り出して軽く振って混ぜてから、室温で冷やします。
培地を作るついでに、水をアルミ箔でフタをした瓶にいれて加熱した、「滅菌水」も作っておきましょう)

その他、必要な器具とか?
・アルコールスプレー(器具の簡易殺菌に使います。100均のスプレーボトルに薬局の消毒用アルコールを入れればOK。)
・メス(平カミソリの刃を割り箸かなんかに挟んで細めの針金で固定したヤツでOK。)
・ガラスコップ(滅菌水の入った物、消毒用アルコールの入った物、1/100くらいに薄めたハイターの入った物の3つを用意)

■準備ができたら、植物を培養してみよう。
ここまでで準備は完了といいたいところですが、植物を切り出す前に、殺菌灯を半日ほど点灯してクリーンベンチの中を殺菌しておきましょう。
作業するときは殺菌灯をオフにして、繋がってる空気清浄機をオンにします。
培地や必要な器具にアルコールスプレーを噴霧してクリーンベンチにいれたら準備完了。

植物をコップに入る程度のテキトーなサイズ(数センチくらい)に切ったら、アルコール、薄めたハイター、滅菌水の順に漬けて洗います。
アルコールランプの火で軽く炙ったメスで、洗った植物の細胞分裂の盛んなところ(芽とか根っこの先とか)を数ミリ切り取って(できれば0.5ミリくらいのサイズの方がコンタミとかしにくいです)、培地に入れます。
すべての作業はなるべく、アルコールランプに近いところでやると雑菌が入りにくいです。
植物片を移植した培地の入った容器は軽く炙ったアルミ箔でフタをして、テープなどでフタが取れないようにして完成。

写真 11-01-11 23 05 52_resize1

あとは、適度な温度と光のある場所に置いておくと、徐々に大きくなっていきます。
(ある程度大きくなったら、上記と同じ手順でさらに大きな培地に移植するか、培地を取り除いて少しずつ外気に慣らしていき(順化)鉢植えにしても良いでしょう。
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コメント
非公開コメント

No title

上の写真はミトラさんが育てたものですか!?
植物ホルモンを使って一度脱分化させるやり方しか知りませんでしたがただ培養するだけでも立派に育つんですね。空気清浄機改造するとかすごいなあ。
前に、水虫菌を培養して嫌いなあいつの靴に刷り込むという無謀なことを考えて結局雑菌だらけになったがここまで設備をととのえてやればそれも机上の空論ではないのか・・・・・・

2011-07-29 02:26 | from 染茶

No title

>染茶さん
自作クリーンベンチで私が育てたモノの写真ですよ。

さすがにホルモンなしで不定形塊を大量に得るとかはムズかしいですが、
植物体を再生させるだけなら、そこまでの薬品はいりませんよ。
もちろん、上記のやり方でも培地に適切な植物ホルモンを無菌的に添加できればカルス培養も可能です。
(植物ホルモンの話と試薬の調製と非加熱滅菌まで書くと記事が冗長になるので割愛しましたが)

水虫菌を単離するなら、ガスバーナーのそばで作業するだけでも可能ですが、
たしかにクリーンベンチがあった方が、確実ではあります。
家庭でネックになるのは定性くらいでしょうか。人体実験するわけにもいきませんし。

2011-08-02 17:30 | from ミトラ | Edit

No title

蓋は減菌したコルクでも大丈夫ですか?

2011-10-08 00:09 | from pk

No title

>pkさん
コルクでもしっかり滅菌できれば大丈夫ですが、
火炎による滅菌ができない(燃える)のと、コルクカスが培地に落ちて汚染の原因になるのでオススメしません。

やるなら、アルミをまいたコルクを火で滅菌して
フタをしたあと、容器から出てる部分のアルミだけを
デザインカッターで切り落としてコルクを露出させる方法が良いかと思います。

2011-10-08 12:22 | from ミトラ | Edit

No title

ミトラさん初めまして。
以前自分も自作のクリーンボックスでイチゴを試したのですが、
培地にカビが生えて失敗して以来、培養を止めていましたが
ここを見てもう一度やってみようと決心しました。
その時の培地を入れる容器はジャム用くらいの瓶を買って使用しました。
蓋はアルミ箔と輪ゴムで閉じていました。
そこでお聞きしたいのですが、
作業位置はクリーンベンチの奥の方で行った方がよいのか、中間辺りで行った方がよいのか、
ジャム用瓶では口が大きいので試験管の方が良いのでしょうか、
自分は冬に試して失敗しましたが、この時期が良いとか有りましたら教えて下さい。

2012-01-02 11:26 | from みゅん | Edit

No title

>みゅんさん
作業位置はあまり手前(前面から1/3くらい)でなければ大丈夫ですが、
ガスバーナーやアルコールランプの近くでやった方が良いです。
できれば、火元から15cm以内の距離で培地や植物組織に熱が伝わらないくらい
手早く作業すると良いでしょう。

慣れないうちは、ジャム瓶などの口の広いものよりは、
試験管や三角フラスコのような口の小さいものの方が
雑菌の混入がしにくいのでオススメです。
(ただ、口が広いものの方が作業が早くできるので
 慣れてきたら用途に合わせて選ぶと良いです)

私は最初の頃は、植物培養用にビックル(ガラス瓶のやつ)、
滅菌水など遮光したいものにはデカビタ(同じくガラス瓶のやつ)の
空き瓶をよく洗って圧力鍋で滅菌して使ってました。

清潔な部屋であれば、季節はあまり関係ないです。
強いて避けるとしたら湿気の多い時期(カビの繁殖が旺盛)と
土地にもよりますが花粉の多く飛ぶ時期でしょうか。
どちらにせよ、クリーンベンチをしっかり作っておけば
あまり気にしなくて大丈夫です。

あと冷暖房器具がなくて、極端に部屋が寒かったり暑かったりすると
植物の成長に悪影響がでるので避けた方がいいでしょう。

2012-01-03 11:17 | from ミトラ | Edit

Re: No title

> こんばんは。ミトラさん。簡易クリーンベンチ見事ですね。
> 自分も真似して自作したいのですが、空気清浄機と
> パイプはどのように接続していますか?
> 教えていただけますか?よろしくお願いいたします。

空気清浄機の送気口を塞ぐようにアルミパネルの切れ端で箱を作り、
その箱にホースと同じ径の穴を空けて差し込んでいます。
それぞれ隙間ができないようにグルーガンで接着しています。

2014-12-17 23:20 | from みと

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